京都に町家を改修した滞在型ホテル誕生 「カンデオホテルズ京都烏丸六角」

京都には京都独特の建物があります。居住棟と店舗棟が南北につながる明治期に建てられた「伴家住宅」も、京町家として知られています。厨子二階造りとなっていて二階の天井が低く、虫籠窓があります。明治後期まで一般的に建築された様式で、中二階ともいうそうです。

その伴家住宅の空間をそのまま生かしたラウンジで京文化を愉しむことができるホテルが先ごろ、京都に誕生しました。

伝統的な京町家を現代の生活に合わせてリデザインした「滞在型ホテル」をコンセプトにした「カンデオホテルズ京都烏丸六角」。

玄関口であるレセプション棟は、京都市登録有形文化財である旧伴家住宅を改修し、利用者が京町家の空間や文化価値を体験できるそうです。

レセプション棟一階「応接の間」の襖にある京都出身の文人画家・池大雅の墨絵、和を連想させる白檀の香が薫る玄関など、くつろぎの空間を演出。

2階には、それぞれの時間を楽しむことができるバーやライブラリーを作り、町家に住む感覚を体験できる空間を創出しています。

「ライブラリー」は、祇園祭を始めとする京文化に関する資料やデザイン書などを自由に閲覧できる書棚を設けたスペースで、虫籠窓(むしこまど)からの柔らかな光が差し込み、落ち着きを感じる空間となっています。

 母屋側の階段を上がった8畳2間の空間の奥には「バー」を併設。畳に座って寛ぎながら、セルフサービスで気軽にこだわりのワインや京都産のクラフトビールなどを楽しめるそうです。

客室棟は、レセプション棟の趣とは一転し、地上10階建て、106室の客室があり、プライベートスパ付き客室も2部屋完備。

また、大浴場もあり、心地よい風が吹き抜け、外気を感じることができる外湯となっています。

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