コピー機の複製でありながら複製ではないアートとは大澤巴瑠氏の新作個展「光」

今さらですが、コピー機と言えば、文書などを複写するもので、今では生活やビジネスの現場には欠かせないものです。私たちの生活と切っても切り離せない存在ですが、そんなコピー機から生まれたアートもあります。

アート・コミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker(アートスティッカー)」が運営するコマーシャルギャラリー「GALLERY ROOM・A」で29日から9月3日まで開催される大澤巴瑠氏の個展「光」。コピー機から生まれた数々の作品が展示されます。

大澤巴瑠氏は1997年東京都生まれ。2020年に多摩美術大学美術学部油画科卒業し、その後2022年に京都芸術大学大学院芸術研究科美術工芸領域油画科を修了。
「ARTISTS’ FAIR KYOTO2023」「Art Fair Tokyo 2023」といった国内のアートフェアに出展し、発表の場を広げています。

大澤氏の作品は、コピー機を用いた「複製」という行為によって、「バグを起こし、そこからもたらされる『ズレ』を内包した作品に仮借し、可視化していくことを表現」しているそうです。

同展では代表する「onomatopoeia」シリーズに加えて、そこから発展させた新作を発表。「光」というタイトルとしたように、光の反射によって生む出される〝ズレ〟がポイントになるそうです。

大澤氏は「私は『複製』の象徴であるコピー機を用いて一回性の作品を制作している。この行為によってズレを発生させ、コピーとオリジナルの価値の曖昧さを可視化し、複製でありながら複製ではないというパラドックスを孕んでいます」などと話しています。

「GALLERY ROOM・A」は、東京都墨田区本所2-16-5 KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS 1Fストレージ。

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