幕末の勇者たちが舌鼓を打ったフランス料理を 東京ドームホテルが「幕末維新の食卓外交コース」

「東京ドームホテル」(東京都文京区後楽)のダイニング「ドゥ ミル」で11月18日から、名誉総料理長鎌田昭男氏による特別ディナーコース「幕末維新の食卓外交コース~グルメな将軍の本格フレンチ戦略~」が提供されます。小石川後楽園の文化財指定100周年記念で、今回で第2弾となります。

慶応3(1867)年、徳川幕府最後の将軍である徳川慶喜は、大坂城で外交晩餐会を開催。イギリス、オランダ、フランス、アメリカの4カ国の公使たちに、4日間にわたりフランス料理が振舞われました。横浜のホテル「オテル・ド・コロニー」経営者のラプラス氏に料理一式を頼み、20皿を超える本格フレンチが提供されましたが、これが、日本で初めての本格的な西洋料理での饗応とされています。

ディナーコースは、名誉総料理長の鎌田氏が、その4カ国公使の饗応メニューを記録している「幕末維新外交史料集成」を参考に、当時のフランス料理の特徴を再現。現代でも美味しい味に調整し、20皿の中から厳選した本格的なフランス料理のフルコースに仕上げるそうです。

メニューは、「スクランブルエッグとクリームキャビア」「鶉とフォワグラパルフェ セシリア風 マスカットのゼリー添え」「チキンコンソメとヌードルパルメザン 雉のチロル風」「舌平目とオマール海老風味ムースのテユルバン ヴィラレ風」「ローストビーフのグレービーソースとレフォール 三種の野菜とクレソン添え」などで、激動の幕末にタイムスリップしたようなノスタルジックなひとときを過ごせそうです。

東京ドームホテルを含む小石川後楽園一帯は、徳川慶喜が生まれた地。江戸城開城後水戸にて謹慎した後、駿府に隠棲。明治30(1897)年東京に戻り、同34(1901)年にこの地に移り住み、大正2(1913)年11月22日に没したそうです。

同ディナーは11月26日までで、料金は1人18,000円(税、サービス料込み)。

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