創業360年の山梨の酒造が生酛で醸した生原酒を発売 和柑橘の香りに芳醇な米の甘み

創業360年以上の歴史を持ち〝山梨酒街道〟の入り口にある老舗酒造「笹一酒造」(山梨県大月市)はこのほど、富士・御坂の深層地下水と山梨県産の酒米で醸した生酛製法の日本酒「笹一 純米吟醸別誂 無濾過生原酒」を数量限定で発売しました。和柑橘の香りに芳醇な米の甘みが感じられるそうです。

「笹一酒造」は1661年(寛文元年)に花田屋として創業。1919年に笹一酒造と改名し、酒造りを続けています。 創業時より富士・御坂山地の深層地下水と山梨で栽培された米を用い、2022年6月には、フランス発の世界的日本酒コンクール「Kura Master 2022」で日本酒ブランド「旦 山廃純米吟醸 備前雄町」がプラチナ賞を受賞するなど、世界でも高い評価を受けています。

日本酒好きには「生酛」と言う言葉も知られているかも知れませんが、「生酛」は生酛系酒母の作用で有害な雑菌を排除し、アルコール発酵を促す製造方法。 酒の製造方法の中では最も歴史が古く、昔ながらの造り方と言えるでしょう。

「笹一 純米吟醸別誂 無濾過生原酒」は、山梨県産100%の定番商品の「笹一純米吟醸 甲州夢山水」を生酛製法で誂え、しぼってそのままの原酒を、生のままじっくりと低温貯蔵したもの。甘夏のような穏やかな和柑橘の香りに、天然の乳酸菌由来のキメ細かく優しい酸と芳醇な米の甘みが感じられる無濾過生原酒です。

伝統的な日本酒造りをモダンなアプローチで醸した「笹一 純米吟醸 別誂」は夏にすっきりと飲める日本酒と言えそうです。

原料米は山梨県産「夢山水」で、アルコール度数は15%。価格は1800ミリリットルが4200円(税込み)、720ミリリットルが2100円(同)。

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