伝統的な手紡ぎ、草木染めの技法で制作したペルシャ絨毯が大集結! 銀座で「光と影が彩なすペルシャの美-手紡ぎ・草木染め絨毯展-」

東京・銀座の「セイコーハウス銀座ホール(旧和光ホール)」で7月8日から17日、王室工房で織られていた古典柄の絨毯と、遊牧民のトライバル柄の絨毯を楽しめる「光と影が彩なすペルシャの美―手紡ぎ・草木染め絨毯展―」が開催されます。

王室工房で織られていた絨毯の荘厳かつ華やかな様式美の古典柄は、茜や藍、胡桃の皮などの天然染料を使用して染めた力強く重厚な色彩が特徴。
一方、遊牧民の自然との共生から生まれたトライバル柄の絨毯は、遊牧民の生活民具として定着しており、日々の生活を想像させる素朴で楽しい柄も魅力のひとつとなります

都市と遊牧の文化はペルシャ文明そのもので、文様や色合い、意味など多様性に富んでいます。厳選された羊毛で織られた絨毯は弾力性に富み丈夫で、踏まれることにより風合が増し、光沢が出るなど長く使うほど味わい深くなるので、代々受け継いで使いたいサステイナブルなインテリアとして注目されています。

今回は会場を二つの空間に分け、照明を落とした中で見せる古典柄と自然光の中で見せるトライバル柄、それぞれが持つ美しさと魅力のコントラストが楽しめます。

出展されるのは「ソレマニエ・フィニィ工房」「ミーリー工房」などの絨毯。「ソレマニエ・フィニィ工房」は、ペルシャ絨毯の黄金時代に王室工房で制作されたイラン中部・カーシャーンの名品を、手紡ぎ・草木染の伝統技法により100年ぶりに復活させました。その功績でユネスコ無形文化遺産「絨毯洗い祭り」に使用される絨毯に選ばれています。

一方「ミーリー工房」は、量産が重視され、化学染料の普及で伝統的な草木染絨毯が失われていく中、1820年創業のミーリー工房5代目当主ラズィ・ミーリーが手紡ぎ・草木染の伝統技法により、地域の稀少な織りや文様を現代によみがえらせました。

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