大阪府八尾市の「藤田金属」はこのほど、スポーツ用品メーカー「ミズノ」が製造するベースボールバットの不適合材（メイプル）を取手に使用したオリジナルフライパン「SWING PAN」を開発、「藤田金属」のECサイト「FRYINGPAN VILLAGE」で数量限定発売しました。

「藤田金属」は大阪府八尾市で1951年に開業。フライパンをはじめ、鍋やヤカン、コップなどの金属製品を数多く作り続けている、いわば町工場。「毎日使う身近な道具だからこそ、職人の技術と創意工夫を最大限に盛り込み、便利さだけでなく日常を楽しくするような道具づくりを目指している」そうです。
そんなコンセプトから生まれたのが「SWING PAN」です。

ミズノ木製ベースボールバットは、使用するプロ野球選手などに合わせ、「ミズノテクニクス」の職人たちの手によって、1本1本ミリ単位で削りながら製造されています。
しかし、使用する木材によって、どうしても木の節（ふし）が出てくる場合があり、その節があるとバットが折れやすくなってしまうため、商品として販売することができず不適格とされてしまいます。

「SWING PAN」は、球場で振れないバットなら台所で振ってもらえるフライパンにしようと、販売できなくなってしまった木製バットを使用。バットのグリップ部をフライパンのグリップ部として再利用しています。
木材の種類はメイプルで、耐久性に優れ、経年変化を楽しむことができる材木だそうです。

フライパンのサイズは20センチと26センチ。材質は鉄製で、表面をハードテンパー加工しています。オール熱源（IH・ガス・シーズヒーター・ハロゲンヒーター等）対応で、価格は6,600円。

バットの在庫の関係で数量限定商品となり、完売の場合は同社「フライパンビレッジ」のメールマガジンに登録すれば再販の知らせがあるそうです。