北海道・白老温泉ポトロ湖畔に「とんがり湯小屋の宿」 来年1月「界 ポロト」開業

札幌市からJRの特急で約1時間、北海道白老町は茶褐色のお湯で世界的にも珍しい「モール泉」が湧く白老温泉で知られています。「モール泉」は植物性の有機質を含む温泉のことで、入ると肌がツルツルにな〝美肌の湯〟と言われているそうです。

その白老温泉に2022年1月14日、温泉旅館「界 ポロト」が開業します。星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」の19番目の施設で、「ポロト湖の懐にひたる、とんがり湯小屋の宿」をコンセプトにしているそうです。

ポロト湖は、面積約33ヘクタール、外周約4キロの淡水湖で、ミズバショウの群生地として知られています。「界 ポロト」は、湖を敷地内に大胆に引き込んだつくりが特徴的で、その広がりを眼前に感じることができるよう全ての客室が湖に面していて、ポロト湖の懐にひたるような一体感を感じながら湯浴みが楽しめる宿となっているそうです。

客室は、アイヌ民族が暮らすチセから着想を得てつくり、全4タイプの客室すべてに、伝統的なチセの中心にあった四角い「炉」をイメージしたテーブル。アイヌ民族の生活から着想を得た「木彫りのオール」などのアート作品を設え、壁紙やクッションにはアイヌ文様が施してあります。

世界的にも珍しい「モール温泉」を楽しむ大浴場は「△湯(さんかくのゆ)」「〇湯(まるのゆ)」の異なる2つ。

「△湯」は「とんがり湯小屋」の中にあり、内風呂、露天風呂があります。アイヌ文化の建築特徴である丸太組みの三脚構造である「ケトゥンニ」を基本構造としています。ポロト湖にせり出している露天風呂は、四季折々に変わる景色とともに、ポロト湖との一体感を感じる湯浴みを楽しめます。

「〇湯」はは洞窟の中や地中にいるかのような空間。内風呂のドーム天井の頂部には外の自然と繋がる丸い穴があき、ポロト湖の自然を感じる柔らかな光が差し込むそうです。

食事はプライベート感が保てる半個室の食事処で、「毛蟹と帆立貝の醍醐鍋」など北海道らしい食材をいかした会席料理を味わえます。

客室は42室あり、室料は1泊 28,000円~(2名1人室利用時1人当たり、サービス料・税込み、夕朝食付)。

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