「佐渡金山」で熟成したコーヒーってどんな味? 弱低温高湿度環境で、豆が変化

日本の代表的な金山と言えば、すぐに思い浮かぶのが新潟県の佐渡島。金だけでなく銀も産出され、日本最大の金銀山として江戸時代には幕府直轄領になりました。

実は佐渡には金、銀などを産出する55の鉱山があり、西三川砂金山、鶴子銀山、相川金銀山など島内の鉱山を総称して「佐渡金銀山」と呼ばれています。一口に佐渡金山といっても多くの鉱山があり、初めて金が採取されたのは平安時代とされていますし、本格的に開発されたのは江戸時代という長い歴史もあるようです。

その佐渡金銀山の歴史的価値は日本として大切にしなければなりませんが、新潟県と佐渡市などは現在、貴重な文化遺産として国際的に評価されるよう、世界遺産登録に向けて活動をしています。

その佐渡金銀山坑内でコーヒー豆を一定期間貯蔵させると、コーヒーが苦みの角がとれたさわやかな味わいになることが分かり、新潟市の「鈴木コーヒー」がこのほど、「金山熟成 佐渡金銀山珈琲」を発売しました。

同社は、新潟県立大学と連携し、熟成による味わいの変化を研究。佐渡金銀山坑内の、弱低温高湿度環境の特殊な環境を利用し、コーヒー豆を一定期間貯蔵させることで、香気成分のうち、ナッツ系やグリーン系の香りであるピラジン類が揮散しやすい状態となる一方、甘いロースト系の香りであるフラン類の割合が高まったそうです。

「金山熟成 佐渡金銀山珈琲」は、コロンビア産の豆を使用したブレンドで、金山熟成により、甘みが引き立つ爽やかな味わいになっています。

パッケージ金山をイメージするような山がたで、1箱に一杯立てのコーヒーが3袋入り。価格は648円(税込み)で、佐渡金山売店や佐渡汽船売店、道の駅新潟ふるさと村、鈴木コーヒー各直営店などで販売しています。

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