「仕事より余暇」がさらに増加 余暇活動第1位は「国内観光旅行」

仕事より余暇重視が63.9%、余暇活動では「国内観光旅行」が1位―。
調査研究や提言などで生産性向上をめざす「公益財団法人日本生産性本部」がこのほど公表した「レジャー白書2023」(速報版)で、こんな結果が分かりました。
新型コロナ禍によって日本の社会は大きく変容しましたが、余暇を重視し、活動したいという最近の日本人の考え方はまったく変わっていないようです。

調査は、全国の15~79歳男女を対象に2~3月にインターネットを通じて実施、3,306人から有効回答を得ました。

調査で「仕事(勉強や家事を含む)と余暇のどちらを重視するか」を尋ねたところ、「仕事よりも余暇の中に生きがいを求める」が33.3%、「仕事は要領よくかたづけて、できるだけ余暇を楽しむ」が30.6%、「仕事にも余暇にも同じくらい力を入れる」が21.1%、「余暇も時には楽しむが、仕事の方に力を注ぐ」が11.3%、「仕事に生きがいを求めて全力を傾ける」が1.8%となりました。
「仕事よりも余暇の中に生きがいを求める」と「仕事は要領よくかたづけて、できるだけ余暇を楽しむ」を合わせると、仕事より余暇を重視している人が63.9%に達しました。

「仕事よりも余暇の中に生きがいを求める」は2009年以降ほぼ右肩上がりを示していましたが、特に2020年以降、増加が顕著になっています。

余暇活動の参加率は「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」が、前年(2021年)から10ポイント上昇して42.8%となり、2019年以来の1位に復帰しました。しかし、コロナ禍前の2019年の参加率の水準(54.3%)にはまだ戻っておらず、今後の推移に注目が集まりそうです。

各項目を見ると、「ドライブ」(5.7ポイント増)や「外食(日常的なものは除く)」(2.4ポイント増)など外出を伴う種目に上昇傾向がみられ、性別でみると、男性は前年に続き「動画鑑賞(レンタル、配信を含む)」が1位。女性は「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」が32.8%から45.4%に大きく上昇し1位となりました。

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