がん治療を支えるホテル「三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド」  国立がん研究センター東病院の敷地に

国内有数のがん専門病院である「国立がん研究センター東病院(NCC東病院)」(千葉県柏市)の敷地内に7月1日、総客室数145室のホテル「三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド」がオープンします。

NSC東病院がある「柏の葉スマートシティ」は、東京大学や千葉大学などが立地しているほか、オープンイノベーション拠点の「三井リンクラボ柏の葉1」が開業するなど「ライフサイエンス拠点」形成が進んでいます。
今後、同ホテルを新たな診療モデル創出の施設として活用し、創薬や医療機器の研究・開発に繋げ、最先端医療の創出も目指すそうです。

日本のがん患者数は、2021年に100万人を超えると予測されており、NCC東病院には毎年、国内外から延べ30万人弱のがん患者が来院しているそうです。しかし、遠隔地に済んでいる人は通院が難しいケースがあったそうです。

しかし、ホテルの開業で、例えば放射線治療が1週間程度続く人が宿泊して治療ができたり、治療に付き添う家族が滞在、また、海外から最先端のがん治療を求める人が、長期滞在して治療したりすることが可能になります。

また、NCC東病院とホテルが連携して、24時間体制の支援サービスや、センシングデバイスを用いた患者の体調・食事管理サービスを通じて治療をサポートもするそうです。

具体的には、本人が同意すれば、病院での診療状況・生活留意事項をホテルも共有して、ホテル滞在中の適切なサービス提供を実施。

また、ホテル専任のケア(介護系)スタッフが24時間体制で常駐。客室からケアスタッフに繋がる呼出しボタン・館内電話が設置してあるので、体調不良時など、迅速な対応が可能になります。

患者にセンシングデバイスを貸与し、デバイスのバイタルデータを体調管理に活用するサービスや、体調に適した食事を提案する食事管理サービスも用意されるほか、次回の診療日に合わせてホテル予約をスムーズに取れるように、NCC東病院内にホテル専用の予約ブースも設置する予定だそうです。

145の客室は、症状や滞在日数などに応じて選べる約22平方メートルから最大約60平方メートルまであり、全室に転倒防止バーなど安全面に配慮した設計となっています。

また、中長期の滞在にも対応できるようキッチンや洗濯機を備えた客室や、オストメイト対応のシンク・シャワー付のトイレや前広便座を採用したトイレなどを設置した客室もあるそうです。

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